音楽に感動する

YoutubeがあればアーティストのMVを見れるような時代。
こんなこと言うとアナログ人間だとつくづく感じるのですが、昔と比べると音楽の重みが随分減ったと思う。

私が小さい頃は、レンタルCDは縦長の小さいCDだった。CDをCDに移す機械がなかったから、CDをカセットに録音していた。カセットはA面とB面があって、途中で切り替わるから、その時に録音したものはぷつっと切れてしまう。ぷつっと切れてしまったら、B面になってからもう一度歌の最初から録音しなおしたりしたものだ。
録音に時間かかる分、順番も含め大切に録音して、タイトルをサインペンの細い方で書いて大切に聴いていた。車に乗って出掛けるときは、お気に入りのカセットを再生して、みんなで歌ったりしていた。

今は、CDを借りに行くこともそんなにしなくなった。音楽をフルでしかもそれなりに綺麗な音質で聴けてしまう。さらに、MVまでみれてしまう。
好きなときに無料で好きな音楽を聴けて、すぐに飛ばせたり別の音楽に移ったりできる。

そりゃあ、前奏も短くなるよね。
長かったら飽きられて次の歌に飛んでしまうから。

私は80、90年代の歌が好きだ。
音楽一つが、感動を生むってすごいこと。
情景が、景色が、想いが、哀しみが、愛情が、
メロディと共に溢れている歌。
言葉が、創造力と想像力に富んだ歌。

そんな歌が聴きたい。
音楽は本当は人が命こめて作ってる。
聴き手が軽く扱っていると、創られる音楽がどんどん軽いものになってしまう気がする。

音楽を聴いて感動する、涙が出る、懐かしむ。
思い出を彩るから、これからも心が動く音楽を聴いていたい。